2017年05月の記事一覧

本や映画を旅するふくろうの日記帳

月別:2017年05月

ヨコハマ物語1 大和和紀

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モーニング!ふくろうです。
今日は大和和紀さんの『ヨコハマ物語 第一巻』でございます。
夢と希望と愛と勇気がいっぱい詰まった
物語です。
主役の二人は卯野と万里子です。

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万里子はお嬢様、卯野は身寄りのない身の上で、
運命的な出会いをします。

いつか海の向こうに行って見たいと夢見る二人は
英語を習いに行きます。

二人の初恋は万里子の幼馴染の森太郎でした。
ダブル主演の二人はどちらもいい子ですね。

明治8年から始まるこのお話は
読んでいてすごく懐かしい気持ちになります。
女の子が自分の未来をこんな風に現実的に
描いていけるストーリーは楽しいです。

和服がたくさん見られるのもうれしいです。
この時代、女の子が学校に行くなんて
とんでもないことでした。

女性には制約も多いし、卯野などは
貧しい身の上です。
夢に手を伸ばしても届かないのが普通でした。

卯野と万里子は友人として気が合うんですね。
で、好きな男の子も同じ人なんです。

最初はその事実を知らないのですが
知ってからはお互いの気持ちを思いやりながら
悩みます。

今の女の子みたいじゃありません。
誰を好きかなんて心に秘めておくお嬢さんが
多かったかもしれませんね。

特に大店のお嬢さんの万里子は
店のために結婚するのもありでしょうね。
そういう時代です。

女性の立場はもろいです。
ここに出てくる登場人物はみんな個性的で
ふくろうは大好きです。

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この第一巻は、幼馴染の万里子に森太郎が告白
して、五年後に正式に結婚を申し込むと約束して
医学の勉強に留学していきます。

当時の日本人てすごいですね。
明治の私塾の英語のレベルってどうだったんでしょうね。

いやもう、とにかく、人々のモチベーションがすごいですね。
だから努力の上にも努力したと思います。
学ぶ姿勢がいいですね。

明治ってそういう時代なんでしょうね。
ものすごいエネルギーが西洋化に向けて動いていったと思います。
思ってそういうことができるのもすごいなと、明治維新を考えて思いますね。

学校って誰でも行けるところではなかったのです。
裕福な人でないと学ぶ自由もなかなかないと思います。

しかし、ふくろうの祖祖父や祖祖母などの生きざまを考えると、
その与えられた状況の中で、できることで生きていこうとしてきました。
精神的に頑丈だったなと思います。
諦めず投げ出さず、辛抱の連続でした。

そういう遺伝子は大事にしたいと思いますね。

ふくろうは明治の人たちの生き方を見ていると、
勇気がわいてきます。
苦学してこそ成功するんですね。

苦労するのは当たり前と
誰もが思っていたのではないでしょうか。
それが普通なのだと。

当時近代国家に追いつくために必死で
日本人は生きていたのでしょうね。

主役の二人は文明開化の中をいきているので、
目を海外に向けています。

ところで初恋は実らないほうがいいのでしょうか。
皆様はどう思われますか?

二人の少女は夢を実現できるのでしょうか。
舞台はヨコハマ、
ふくろう半世紀前に一度、社会見学のバスで
通過したことがあります。
その後も新幹線で通過し続けました。

この物語でじっくりと横浜を見られるので
うれしいです。
もう一度10代に帰ってみたいと思いました。

では次巻で。

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あいつと私

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モーニング!ふくろうです。
今日は石坂洋次郎原作の映画『あいつと私』でございます。

このタイトルは素敵ですね。
私から見た相手をあいつと呼ぶのは、近い距離感を感じますね。
気兼ねがない相手ですね。

「あいつ」という感じが裕次郎さんにピッタリでした。
これがこの映画の中では、役の黒川三郎という名前より、
強いインパクトでした。

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石原裕次郎さん演じる黒川三郎が新鮮でした。

もう、「あいつ」が固有名詞見たいに思えてきました。

わたしこと、ヒロインの浅田恵子役は芦川いづみさん。
姉妹役で吉永小百合さん、酒井和歌子さんなど、若いころの出演で、
なんともかわいく懐かしい思いがしました。

少女のころから本当に素敵な女優さんたちですね。
中でもなつかしいのが三郎のママ役の轟夕喜子さん。
この映画は1961年の作品です。

ふくろうは小学生でしたから、映画館に行って見たことはありません。
テレビのほうが先でしたけど、
原作を読んでから大好きになりました。

このDVDはとてもセリフが早口に聞こえるほかは
大満足です。

梅雨のじめじめした空気がさわやかに乾いていくような感があります。
いつも思うのですが、石坂作品のキャラクターに惹かれます。
どうしてこんなに健康的で魅力的なんだろう。
言いたいことはしっかりと言い合ってコミュニケーションをとる。
そこが好き。

チャンとした生き方をいつも見せてくれる。
ふくろうにとっては幼いころから青春といえば、
石坂作品を読んで思い浮かべる言葉でした。
現実の厳しさも楽しさも教えてもらったと思います。

こういう家庭や青春にあこがれ続けてきたわけです。
これからもあこがれ続けるつもりです。
要するに好みなんですね。

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この映画は安保闘争のころの大学生たちの青春もえがかれています。
昭和らしい良さがあります。
この頃、昭和はなつかしい限りですよ。
昭和のほどの良さ、幸福感、昭和に生まれたものとして
昭和に対する愛を確認しますね。

自分が孤独感にさいなまれたり、心が折れそうなときに
こういう昭和の名作は絶対に効くのであります。
心の特効薬です。
特に石坂作品は性の問題をすっきりと扱っています。
まともに正面から登場人物たちが考えています。

それと制約が今と比べて多かった時代に
がんばって生きる人々が好き。
何もかも思い通りに行かないけれど
なんて生き生きと前を向いて進んでいくんだろうと。

いい役者さんがたくさん出ておられますね。
ふくろうの尊敬する小沢昭一さんももちろん出ておられます。

まるで懐かしい再会を果たしたような嬉しさがあります。
それにつけてもかの「ペッパー君」と一緒に見たいと思うふくろうです。

あれは成長するロボットのはずですよね。
感想を聞きたいのです。
小説を読むロボットが現れてきたら、映画を観た感想と
本で読んだ感想と、話せたらいいな。

そんな時は近い。長生きしてみたいですね。
原作を読んでさわやかな気分になれて、
映像になったのを見て別の意味で幸せな気分になる。
青春てなんてもどかしくてみずみずしいものだろう。
登場人物たちはとにかく明るい。カラッとしてます。

だから
人間のスケールというものを考えておりました。
こんな規格外の人がたくさん出てくる物語を読むと
生命力とか感じてうれしくなるんです。
図太い神経というかなんというか。楽しい。

主人公の生き方に共感し、啓発され、
自分の青春を描いていたころがあった。そのことが
とてもなつかしくて、

こういう物語は古いともだちとも言えますね。
こういう古いともだちに再会するのも
ふくろうの生きがいになっています。

なんて素敵な友達なんでしょう。
ともにいれば至福の時です。
それと裕次郎さんの表情が素敵なので
魅了されます。自然な表情がとてもいい。

こんな世界には、いって戻ってまた行きたいと思います。
ではまた。

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心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩

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こんばんは、ふくろうです。
今日は『心霊探偵八雲』「Another files 祈りの柩」でございます。
八雲にどっぷりとはまっているふくろうです。

この巻では後藤刑事の過去が描かれます。
もちろん八雲の活躍は健在でございますよ。
後藤刑事と同僚の桐野の関係が見えてきます。

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今回の事件、
それは二人がコンビで活動していたころのある事件が発端になっています。
そして起こる心霊現象に八雲が向き合います。
八雲に見える事件の謎がじわじわと解き明かされていきますよ。
ちょっぴり皮肉屋の八雲が事件の真相に迫ります。

毎回思っているのですが、
八雲は就活どうしてるんでしょうね。
見たところお金に困った感じではないし、
きっとおじさんの遺産か何かがあるのかもしれません。

まあ、あんまりそういった生活感が出ないほうが、
八雲のミステリアスな感じが濃くなりますね。

今回は番外編といいますか、
後藤さんの人生をちょっぴりのぞかせてもらえます。

ふくろうもますます後藤さんに親近感を覚えました。
複雑な事件を解決する八雲もすごいですが、
体当たりで事件に立ち向かう後藤さんにも悩みがあるのですね。

いつものことながらこの方の存在感は半端ないです。
人間は傷ついて優しくなるんですね。
過去の事件に正面から向き合うごとう刑事ですが、後悔することもたくさんあったのです。
人間ならだれでも後悔はありますよね。
この人間臭さが後藤刑事の魅力なんでしょうね。

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石井さんを困らせてはいますが、実は石井さんに対しても、後藤刑事流の愛し方をしています。
石井さんからしたら、半分くらいは迷惑かもしれませんけど、
コミュニケーションは半端ないですね。
八雲みたいにきつい一言は、石井さんの性格では言えないでしょう。

ただ、こういう上司が職場にいたら、ふくろうならどうするかなあ。
攻略法を工夫するかもしれません。

後藤さんには、揺るがない、人としてのやさしさがあります。
愛、ですね。
八雲との出会いはある意味運命でしょうか。

傷ついた八雲は少年時代に後藤さんに出会います。
よかったなとふくろうは思います。

八雲の持つ心の闇がどのくらいの癒しを必要とするのか、
今までシリーズを読んできて、まだよくわかりません。
想像できないくらい深いものかもしれません。

ふくろうは、八雲の人に対するコミュニケーションが
変化していけば癒されたという一つの目安になるのかなと
考えています。

晴香との関係が変わるときが節目かもしれません。
でもまだ、氷解したとは思えませんね。

もしかしたらすごく時間がかかることかもしれません。
今までがすごく孤独だったこともあって、
すぐに変わるとは思いません。

苦しみを味わった少年期からこっち、
人間不信ではあるけれど、八雲自身から
誰かに手を伸ばして繋がろうとする部分は
残っているはずです。

本人はどう求めていいのかわからないのかもしれません。
ふくろうは今回も人の命のはかなさ、それから
愛の不思議さを考えました。
愛はいかなる世界の境界線も楽々と超えていくのかなと思いました。

生きていてもそうでなくても、
人はさまようものかもしれません。
生きている間に伝えられることは伝えておきたいものです。

できる限り。

ではまた。

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