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  • 西遊記 呉承恩

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    はろりん、ふくろうでございます。

    コロナに振り回される今日この頃、

    皆様いかがお過ごしですか。

    春と冬がくり返される日々にいささか疲れております。

    山里にも久しぶりに雪らしい雪がふり、

    雪かきなどもしましたよ。懐かしい雪国の暮らしでございます。

    この頃は、サクランボの桜も花をつけて春の到来を知らせてくれています。

    実に癒されますね。

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    さて今夜のお話は、幼いころ父が寝物語に聞かせてくれた
    『西遊記』。著者は確か 呉承恩と言う方だったと思います。
    それを知ったのは大人になってからで、
    子供のころは「孫悟空」のお話として覚えていました。

    その父も90歳を超えて、今は施設で暮らしています。

    災害時なので、直に面接はできなくて家族も寂しい思いをしています。

    リモート面接だと、顔は見えますが、難聴の父との会話は、もどかしく、10分くらいで父も話題がつきてしまいました。

    父の言う話に、うんうんと相槌を打つだけです。

    お土産の大型絵本をケアマネさん医わたし、父に言づけてきました。

    父が覚えているかは疑問ですが、子供の私たちにとってもなつかしい「西遊記」のきれいな絵柄でも見て喜んでもらおうと、弟と考えました。

    かえりにケアマネさんからメールが来て「ありがとう、涙が出るよ」と父が今絵本を読んでいるとのこと。

    してあげられることはもうあまりないけれど、家族のきずなを感じてくれたらと思いましたね。

    父はどんどん子供に帰って行っています。

    次はどんなことで父に喜んでもらえるか考えています。

    どうかコロナが一日も早く終息しますように。

    ふくろうも毎日お祈りしています。

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  • 女たちの海峡 平岩弓枝

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    こんばんは、ふくろうです。
    今日は、平岩弓枝作『女たちの海峡』でございます。

    昔テレビで音羽信子さんがローザ役だったのをかすかに覚えています。
    平岩さんの作品にはいつも外国が出てきます。

    文章から想像できる範囲で、素敵な風景や出来事がたくさん描かれていますね。

    何十年か前に読んだこの作品を今再び読みたくなって手に取りました。

    年齢のせいか、読め方が以前と違いますね。

    経験が宝だというのがわかる気がします。
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    どこが違うのかと比較してみました。
    年を取ってから、わかる気持ちが増えたからではないかと思います。

    いろんな人の気持になれるからでしょうね。

    そういう意味では若い頃よりも描かれるシーンを思い浮かべやすいということかな。
    平たく言えば理解ができることが増えて、同じ作品を読む際にイメージできることが多くなるからでしょうか。

    山本陽子さんも大好きでしたね。この方は平岩作品にはぴったりでした。

    華道が描かれる部分も美しいです。和服もそうですね。

    外国に関係のある作品ですが、フラメンコのシーンが好きでした。

    ローザの衣装が黒一色で描かれるフラメンコの踊りが美しく立ち上がってきます。

    聞こえてくるというか見えるというか、読み終わった後に印象が一番残りましたね。

    何十年前より冷静に読めた気がします。

    時間的な余裕の違いかもしれませんね。いや単に時間だけでもないですね。
    おなじ本の読後感が違う気がするのも時間が流れているせいなのか。

    過去のふくろうは過去のものですね。

    今ここまで進化してきたふくろうの立ち位置から見たものが以前と変わっていても当然でしょうね。

    主人公の麻子の複雑な生い立ちが気の毒でした。

    美しい女性です。
    二人の男性から愛されて求婚されますが、麻子の置かれた状況では結論を出すにも

    慎重にするしかないのでした。

    誰が誰の子供なのか、この点で麻子は苦しみます。

    ローザは実の母ですが、子供からしたら、許しがたい気持ちになるでしょう。

    自分の子供の父親が誰なのか、そのくらいちゃんとはっきり把握しておいてよねと、
    ふくろうも憤りを感じました。

    実の娘の麻子からしたら、どう考えたらいいのか、さしあたって、怒りをぶつけるしかないでしょうね。

    時を隔てて、子孫に迷惑な所業が影響します。

    けじめがつかないとか、情におぼれたとか、誰かに寄りかかりたかったとか、
    そりゃあ、人間ならだれでもあるでしょうけど、

    責任はとれていません。
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    自分の好きなようにみんなを振り回した挙句、勝手に線を引いて、自分の人生の絵を描き続けるローザでございます。

    ふくろうは哲郎の恋を応援したかったから、ローザのおばさんに腹が立ちましたね。

    先延ばしし続けた、しかもすでに間に合わないことを、ローザが気になって見に来たわけですね。

    子どもを育て、子供とともに暮らすことを選ばなかったローザの中に、麻子への愛が少しでも残っていたということでしょうか。

    そもそもローザは何をするために日本に戻ったのでしたかね。

    ひとめ我が子の成長した姿を見たかった、これはわかります。

    麻子が父親がおなじ哲郎と恋をしたら悲劇であることを案じてはいたのでしょう。

    知らなかったとしても、先で事実がわかった時にみんなが傷つきますよね。

    遺伝子検査をしてからでないと結婚できません。

    麻子に責任があることではありません。

    実の母でなくても小夜子の愛情があったからこそ麻子がいい子に育ったのですね。

    いい関係の義母ムスなのでした。

    ある意味理想です。

    小夜子は人が良くて辛抱強い女性です。徳を積んでいると思います。
    麻子が大事にするのもわかります。

    知之のおじとローザの関係にはついていけませんね。
    おじさんが今から青春を取りもどしたいのね、とは思いましたが、
    主役じゃないのよ~と言いたかった。

    麻子は大人ですが、自分が置かれた状況からどう立ち上がっていくのか。

    ラストで、ローザは勝手に幕を下ろし、
    麻子の気持ちの整理はまだつきません。

    さっさと消えるなら初めから中途半端なかかわり方をするなと言いたかったです。

    古代なら父親が同じでも婚姻はあり得たかもしれません。

    ふくろうは哲郎君一押しでした。いい息子さんだと思いました。
    いずれにしても気になる物語でした。
    では。
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  • 銀河英雄伝説 黎明編 田中芳樹

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    こんばんは、ふくろうです。
    今日は田中芳樹さんの『銀河英雄伝説 黎明編』でございます。

    いやもうじっくりやっと一巻読みました。

    楽しかったです。

    文章から、主人公たちの姿が浮かび上がります。

    イメージを描くのに、宇宙とか戦争とか、なかなか描きにくかったので、
    こういう時はアニメがあったなと、一巻読んだ後アニメも見てみました。

    誰かが描いた形を楽しませてもらおうと思いました。
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    ある意味制約でもあるけれど、
    要塞とか基地とか、
    銀河系で戦うとか、どういう絵になるのか、一回みてみようと思いました。

    それでやっとここに出てくる人物たちがどこに帰って行って、そこでどんな風に生活するのかががわかってきました。

    超能力者とか宇宙人とかは出てきません。あえて言うなら登場人物たちがあるいみその宇宙人と呼ばれるのかなと思いました。

    舞台は銀河系の宇宙。
    戦争と言っても宇宙での戦いです。

    酸素はどうなっているのか。科学に弱いふくろうは単純い疑問に思いました。
    科学の進歩で何とかなているようなので、あまり考えずに読み進めました。

    書物で小説をよみ、アニメになったものを視聴して、自分なりにその世界に行ってみました。

    長く続く戦いの中で、人々は疲れています。

    同盟軍の提督になったヤンはふくろう一押しの登場人物でございます。
    このお話の中では彼が一番好きですね。
    駆り出されたヒーローですね。

    一方、ラインハルトは姉を救うために軍人になり、その才能を武器に成りあがっていきます。

    ものすごくスケ―ルの大きい戦争なので、すぐにはそのすごさがわかりにくかったのですが、アニメとともに何とか理解した次第です。

    主人公たちがなぜ立ち上がるのか。
    どちら側にもちゃんと理由がございます。

    100年以上も続く戦争で、銀河系の人口は確実に減少しているはずでしょう。
    だって男性が少なくなって行きますよね。
    なのに、いつ終わるのかわからない戦争なのです。

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    人生、命について考えました。

    こういう未来は来るのかな。

    お話の中に、地球でのことも出てまいります。
    人類がどこに向かうのか知りたいですね。

    現実感が豊かですから、読んでいて本当に楽しかったです。

    SFって面白いです。

    特にふくろうは田中芳樹さんの作品が大好きですね。

    頭の中身が揺り動かされます。

    主人公たちのかっこよさもですが、戦争の駆け引きの面白さもございます。

    重厚な物語です。

    ふくろうには予測不可能なので、先が楽しみです。

    アニメを見た後はやるぞーという気分になります。

    次の巻やアニメを見るのはこれからですが、時間をかけてこの物語の世界に行って戻ってまた行って見ようと思います。

    宇宙船祈って果てしない距離を進む感じがいいなあ。

    では。
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  • 県庁おもてなし課 有川 浩

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    こんばんは、ふくろうです。今日は有川浩さんの『県庁おもてなし課』でございます。
    県庁にそんな部署があるのかと、以前思いました。
    各都道府県によって、そういう、独自の部署があったら面白いですよね。
    ネーミングはそれぞれでも、むしろ個性が出せるでしょうね。

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    主人公は県庁に努める若者です。
    「おもてなし課」発足って、何をやるのでしょうか。
    その疑問を持ちながら読み進めていきました。
    少なくともふくろうの住む地方では聞いたことがないです。

    地方の抱える問題には、ふくろう、とっても興味があります。
    固いお話だろうなと思ったのですが、予想と違い
    実は大変勉強になる面白いお話でした。

    現実感がすごくあって、
    読みながら一緒にこのおもてなし課と
    考えさせられ、主人公を身近に感じました。

    新鮮なストーリーです。
    400ページをじっくり考えながら読みました。
    間違いなく脳が活性化したと思います。

    確かに県庁というところには
    我々庶民はあるイメージを持っています。
    ふくろうにとってはやはり固めのイメージがありますね。

    読み始めてすぐに、ふくろうは思い出したことがありました。
    東北が災害に会う前のことなのですが、
    福島県の観光課でしたか、
    ある祭りのことにつて電話で質問したことがあります。

    そこの職員のかたがすごくやさしくて親切だったのと、
    送ってもらったパンフレットがきれいだったので
    いつかその祭りを見に行ってみたいなと胸を膨らませておりました。

    対応がいいと、その県のイメージは確かによくなりますね。
    近頃の各県のPRビデオみましたら、
    めちゃくちゃ楽しかったですよ。
    アイデアも個性もグッとくるものが多かったです。

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    この物語は読み始めるとすぐにイメージがスクリーンとなって
    目の前で展開される気がしました。
    いろんなひとがいてそれぞれの立場や思いがあり、
    そして、登場人物たちがそれぞれの立場で、
    自分の住む県を愛し、発展させようとします。
    建設的なお話ですよね。

    現実のそういうことを、具体的にどうやって行くのだろうかと、
    ふくろうは興味津々で読み進めました。

    苦労しながら主人公の掛水さんが、
    真摯に立ち向かう姿に共感します。
    この青年好感度が高いですよ。
    とにかく素直にできています。

    誠実に苦労し続ける若者、いいですよ。
    話が進むにつれ掛水青年が成長するのが見て取れるのも
    楽しいです。

    地道にコツコツやることの大切さがよくわかります。
    やる気をもって変わっていく「おもてなし課」
    がいい感じです。

    この人たちの本気が、何をどう変えていったのか、
    読み応えがあります。

    何より故郷への愛があふれています。
    何かを生み出すことは、感動しますね。
    ふくろうも何であれ何かを生み出す人生でありたいと願っています。

    登場人物たちがひとりひとり魅力的で、
    新鮮です。
    実在の人物かと思うほど存在感があります。
    みんな大好きになってしまいました。

    大切な人のために、大切なもののために
    人は変われると思います。

    このお話の世界に行くと、ふくろう元気になれました。
    生きていく勇気をもらえましたね。

    希望を感じる楽しい小説です。

    では。

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  • 心霊探偵八雲10 魂の道標 神永学

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    モーニング!ふくろうです。
    今日は『心霊探偵八雲 10 魂の道標』でございます。

    いよいよ八雲の10巻目、ふくろうも首を長くして待っておりました。
    八雲まだまだ大学生でございます。
    会えない間は、元気に食べているだろうかとか、心配しておりましたよ。

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    さて後藤刑事は、懲戒免職となった後、心霊事件専門の探偵事務所を始めました。

    ここはベロニカ・マーズのヴェロニカのパパと似た状況ですね。
    自分が意図したわけではないのに、人生はままならないものですね。
    しかし、生きてかなくてはなりません。

    家族を養いましょう。

    転職ということになると刑事だった後藤さんの経験が生きるのは探偵家業でしょうね。
    今までの経験が無駄にならず、これからの仕事にも断然有利に働きます。

    ただ、後藤さん自身は心霊関係の事件に遭遇させられていますが、心霊に対して何かできる、またできたという経験はないのです。
    そんなことでこの商売やっていけるのか。

    心霊をあくまでメインに、世の中に謎の解けない事件は結構ありますよね。
    そういった普通誰も受け付けないような事件を引き受けるところといったほうが、顧客が集まりそうですね。

    心霊専門のパートナーが必要です。八雲しかいませんよね。
    しかし、八雲は積極的に参加したいわけではないのです。
    実際、自分の人生だけでも大変重いんです。
    しかもボランティアが今までほとんどでした。

    他人のことをどうこうするなんて眼中にないかもしれません。
    ビジネスパートナーとしてすんなりと働くのは無理ですね。

    ところで、今回八雲には異変が起こります。
    備わっていたと思った力が働かないのです。
    医学で何とかなるかどうか、わかりません。
    普段より一層事件解決に協力することはできませんね。

    八雲自身のことを最優先に考えれば周りがせかすのはいけませんね。
    もともと八雲は自由であるはずですから。

    この青年の生い立ちを考えると、様々なトラウマがあって不思議ではないと思います。
    ふくろうは現在不安障害を抱えています。
    しかし、八雲みたいな若いころには、八雲のようなハードな人生はなかったです。逆境にはいたけれど、これほどではなかった、という意味です。

    若ころから厳しい人生の八雲は大丈夫なんだろうかと、ふくろうは心配です。

    後藤さんが多分そういう部分も全部見てきたのかなと思います。
    物語ではたくさん描かれてはいませんが、
    現実として、八雲が自分の困難な状況をどうしてきたのか。
    乗り越えたのだとふくろうは思いたいですね。

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    今回八雲の唯一の肉親の奈緒にも魔の手がせまります。
    心も体も傷を負った八雲ですが、動かざるをえません。
    八雲、主人公ですからね、この青年が動かないと話も始まらないですね。
    黒幕はもしかしたらとふくろうも思っています。

    七瀬美雪も出てまいります。
    この人に関してはいつも肝心なところで逃げられています。
    怖い人です。

    しかし、なぜいつもこの女性には逃げられてしまうのか、この点がふくろうには疑問ですけどね。
    次から次から起こる出来事が濃すぎて、対処に追われるうちに、レシーブする手が足りなくなってしまうのかもしれません。

    八雲が自分の存在価値に言及しているところがあります。
    一人ぼっちの子供が、自分に自信を無くしているイメージが出てきます。

    周囲は八雲に気を使いますが、この状態の特効薬は晴香しかいませんね。
    のちに晴香のことを八雲は自分の道しるべだと告げています。

    八雲に好意を持つ晴香は八雲から好意を表してもらいたいと思っていますね。

    普通の恋愛ドラマを期待するのは無理ですから、晴香としてもどうしたらいいのか迷います。
    独り相撲に見えるのは悲しいと思います。

    八雲はもしかしたら、そういうことが言えない症候群を抱えているのかな。
    生い立ちを考えたら何か抱えていてもふくろうは納得しますね。

    細かいことはわからないですが、八雲は何か苦しんでいるためになかなかそういうことに積極的になれないのだろうとふくろうは思っています。

    予想通り八雲と例の人物との戦いだと分かってきます。
    使われる奈緒が可愛そうになります。

    ラストで八雲の口からある言葉が出てきます。
    ふくろうもそう来るか。と思いました。
    八雲よく言った。
    対する相手がたじろぐのがわかります。
    しんどいだろうけど、正面突破するにはそれが一番かもしれません。

    とくにこの世に体を持たない相手だと、何が有効かわかりませんよね。
    実在の人間でも、
    憎しみ、恨み怒りなどのネガティブなものに立ち向かうには、同じように打ち返してもだめですね。

    もっと強烈に打撃を与えるのは、愛ですね。そう思いました。
    愛のある言葉が威力を発揮します。それと揺るがない自分の信念ですね。

    痛めつけようとして来る輩も、利用しようとする輩も、弱さを暴露しているのです。

    ふくろうも過去何度かありましたね。
    人間は守りたいものがはっきりしていればアイデアが出やすい気がします。

    今回、八雲が出した結論、考え抜いた末ですね。
    一件落着に見えますが、まだ火種は残っていそうです。
    次巻が気になりますね。
    では。

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  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 亡霊の願い 神永学

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    モーニング!ふくろうです。
    『心霊探偵八雲 ANOTHER FILES』「亡霊の願い」でございます。
    学園祭を舞台に、見える風景がございます。

    こういう外伝、楽しいですね。
    本編のほうももちろん大好きなのですが、
    少し隙間に風を入れて、登場人物の生活ものぞいてみたいです。

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    この本には、
    「劇場の亡霊」
    「背後霊の呪い」
    「魂の願い」の三つの短編が入っています。

    タイトルだけを見れば、何だかおどろおどろしい雰囲気のものばかりですが、
    読後感はやっぱりしみじみとしますね。

    「心霊探偵八雲」は長編もいいですが、こういった短編も楽しいです。

    八雲と晴香の学園生活がどんなものか興味はありました。
    だって謎だらけですよね。

    部室に住み着いてる?
    食事や、入浴や洗濯などはいったいいつどうやって行われるのか、
    おふくろをやっているふくろうとしてはぜひ知りたかったです。

    長編のほうですと、もう事件のほうにしっかり目がいって、
    なかなか知る余裕がなかったのですが、
    この外伝では、そういった情報も少しづつ入ってきます。

    これを読んで、八雲たちについて理解を深めて、
    長編を楽しみたいと思います。

    八雲に対する興味は尽きませんね。
    「人生を切り開いていく力」について考えてしまいます。
    家庭運があるかといえば、うーん、普通にはないような、
    幼少期から思春期を経て、大学の部室に住み着くまでを、
    余計なことかもしれませんが、知りたいと思っています。
    生活力はどうなのか、生きるために必要な力からね。

    まあ、ミステリアスな主人公でかっこいい若者ですから、
    外伝でもあまり生活臭に結びつくようなのは場面ばかりでは
    それはそれでいらないかなと思います。
    しかし、八雲好きのふくろうは、実在している感覚を手に入れたいのですよ。

    もはや、ホームズ、ポワロ、ヴェロニカ、八雲、あと、浅見光彦、などなど、
    すでに、親近感を通り越して、実在の人物だったかな、状態です。
    ファンとして、そう思うことが楽しいですよね。

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    さて、人の心の闇が犯罪に結びつくのでしょうか。
    八雲語録で好きな言葉は
    「幽霊はどこにでもいる」です。

    八雲目線ではそういうことになるのですね。
    驚くことではなく、いつものことなのですから。

    晴香と八雲の関係もいまいち不思議ではあります。
    晴香は八雲の助手なのか否か。

    今回も頼まれたらいやといえない晴香を窓口に
    事件が八雲に持ち込まれて、
    迷惑といいながら八雲がその不思議な能力と推理力で
    普通にはわかりにくい事件の真相を明かしていきます。

    八雲シリーズを読んでいて、
    八雲以外に、幽霊らしき存在が見える人がいますよね。
    石井さんだったり、晴香だったり、また別の人だったり。
    ここは現実もそうかなとふくろうは思います。
    見える人は世の中に八雲一人だけではないけれども、
    事件を解決できる人はなかなかいないのでしょうね。
    現実に、夢なのか、本当に見えているのか
    区別をはっきりつけられないと思います。

    わかりにくい世界です。
    検証がむずかしい。

    しかし、犯罪捜査にこういう能力がいかせたらいいだろうと
    ふくろうも思います。
    犯罪を減らすのにどのくらいこういった力が貢献できるのか
    知りたいところです。
    八雲だって完璧な人間ではない。
    わかっていてもみんな八雲を頼りたくなりますね。
    八雲はただ働きさせられるだけで、
    不平不満がたまるでしょう。
    そこもわかる気がします。

    八雲の善意を当てにするのはそろそろ考えてあげてほしいと
    ふくろうも思います。

    八雲は卒業したら、その力を生かして働けると思います。
    必要だからその力を与えられているのでしょう。
    世の中の役に立つ人間として生きていけます。
    八雲の独り立ちを見届けたいふくろうでございます。
    では。

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  • 続・氷点 三浦綾子

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    こんばんは、ふくろうです。今日は、三浦綾子さんの『続・氷点』でございます。

    「氷点」で命を絶とうとした陽子でしたね。
    ふくろうは泣きそうになったんですけど、
    冷たく美しい世界に横たわる陽子のイメージが鮮烈に心の中に残った最後でした。
    生きているんだ。そう持ったらふくろうもジーンときました。
    当分その雰囲気に浸っておりましたが、時間がたつにつれて、陽子の其の後を知りたくなりました。
    「氷点」を読んだ読者はほとんどそんな感じだったでしょうか。

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    陽子って本当に苦労人だと思います。
    若いうちからこんな運命でなければ
    もっと違った人生になっていたかな。

    陽子自身がこの世に自分が存在することをどこかで許してこなかったのかなと思いました。
    自分の出生の秘密を知らなければ、ここまでしなかったのか、それとも、
    もともとの性分で同じようことになったのか。

    その出生の秘密だって、正確ではないとしたら。

    陽子の周り、特にこの家族には秘密が多すぎます。
    日常に潜む暗闇の世界に誰かがはやく気がつけばと思いました。

    それとこの物語に限らず、普通に家族ってもろい部分があるかもしれないなとも。

    この世に生きるのはけっこう危ういことなのかもしれませんね。

    いずれにしてもよくわかりませんね。
    今陽子が生きていることが一番ですよね。

    陽子を取り巻く人々も変わり始めます。

    陽子を愛する徹と北原は陽子の気持ちがつかめず
    心を痛めます。

    そして運命の糸に導かれるように、
    この巻から陽子の実母や兄弟が登場します。

    辻口夫妻は相変わらずですね。
    この二人の確執は続いています。
    復讐合戦ですね。
    懲りない似たもの夫婦ですよね。

    でも生きてて元気でやっていられるって幸せです。
    大人として親をやっていくのは大変なことだと
    つくづく思いますけどね。

    陽子は北大に進学する予定です。
    よかったですね。

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    さて、
    罪のない人など存在しない。
    確かにそうですね。自分では気がつかないことも
    あるかと思います。

    この巻では辻口先生は陽子によって癒されている、
    これを自覚していますね。
    陽子にとって理解者になっています。
    冷たい傍観者から変っています。

    この巻で「愛不在で正義を求めるものに救いはない」
    と言っています。心に残ります。

    陽子はなかなか生みの母を許すことができません。
    陽子の立場に立てばふくろうもそう思うでしょうね。

    「ゆるすこと」は本当にむずかしいですね。
    時間とか、きっかけとかも必要かもしれません。
    また自分に責める資格があるのかないのかを
    考えることも大事でしょう。

    肉親とのかかわり、切ないですね。
    陽子が弟を可愛いと思う気持ちはよくわかります。
    理屈じゃないですよね。

    若い頃よりは、今のほうがふくろうも「ゆるすこと」
    がやりやすい気がします。
    人は成長して変ることで
    ゆるすことができるのかもしれません。

    大変な目にあったり、つらいことや悲しいことを
    経験して、人にやさしくなれるんでしょうね。

    陽子は自分に対して厳しい人間です。
    冷たい環境で、甘えたいときに甘えられなかった
    ですよね。
    ゆるしに悩む陽子は流氷に神の存在を感じます。
    あれがゆるしの瞬間なのかな。

    全巻読んで、陽子は美しいなと思いました。
    存在感がすごい。

    この本はもう何度も読みましたが、読むたびに
    メッセージが心に届きます。心の灯火です。
    頑張って生きようと思えます。

    では陽子さんの幸せを祈りながら、
    おやすみなさい。

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  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES  裁きの塔

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    こんばんは、ふくろうです。
    今日は『心霊探偵八雲』「Another files 裁きの塔」でございます。

    今回もいろんな人間模様が見えてきます。
    相変わらずに見える八雲ですが、
    果たして人間をどこまで信じられるのか、
    八雲もそれを問われますね。

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    誰でも究極、
    そういうことを考えるときがあるかもしれませんね。

    人を信じにくい八雲から見れば、
    後藤はなぜそんなに人を信じられるのか、疑問でしょうね。

    複雑に絡み合う事件の縦糸と横糸を
    八雲は後藤や石井と解いていきます。

    八雲以外に時々登場人物の中で
    幽霊らしきものが見える場面がでてきますね。
    晴香だったり石井さんだったり、見えたというシーンがあります。
    この物語の中ではこの人たちが見えていることについては話題にはなっていません。

    八雲だけが世の中で特別ということではないでしょう。
    意識せずに見ている人がいるかもしれませんね。

    見えるか見えないかという線引きは難しいかもしれません。
    普通は見えなくても
    ある特定の条件のときは見えるかもしれませんしね。

    何だかふくろうの探し物の時を思い出しました。

    さて、愛するものを亡くした悲しみ。
    正義が白日の下にさらされないくやしさ。
    この世には様々な思いが渦巻いていることでしょう。

    現実問題として、幽霊がかかわったという事件は
    扱いが難しいでしょうね。
    捜査は実際誰がやるのかふくろうにはわかりません。

    立証するにしても、どうやればいいのか。
    証明してみせて、信じる味方を増やしていく必要があるでしょう。

    世論を味方につける必要があるでしょう。

    見える力を持った八雲は自分の力を世の中のために使います。
    実際そういうすごい力を持っていたら、自分のためだけに使うのは空恐ろしい気がします。
    世の中のために役立てるのがいいですね。

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    八雲は愛想が悪いけど、正義感はあります。
    八雲を愛する晴香の気持ちを
    八雲は受け止めることができるのか。
    これをいつも思います。

    みんながみんな、八雲と同じ視点、
    いや、視力を持っていたら、
    世の中が変わるでしょうか。
    故人の遺志を知ることができれば、
    捜査は違った展開を見せるのかなと思います。

    無念の死を遂げた本人が証言できるなら、どうでしょう。
    真実がたくさん暴かれますね。

    八雲のようにそういうことができる捜査官がいれば、
    見える真実が違うでしょう。

    そしてそういう人が多数を占めるようになれば自然と変わってくることがあるでしょう。

    いずれにしても人をどこまで信じられるか、考えることになるでしょうか。

    このお話のなかで、後藤と晴香は疑いなく八雲を信じ切っています。
    この二人もそれまで信じることで裏切られたり
    いやな思いをたくさんしてきたはずです。

    しかしそれでも、ひとを信じるタイプですね。
    騙されてもいいじゃん、と開き直れるのかな。
    ふくろうもとても共感できます。

    後藤や晴香は少々のことではへこたれずに
    人を愛するタイプだと思います。
    この世の中にはそういう人もいっぱいいると思います。

    ふくろうはこの先八雲がどう変わっていくのか
    とても興味があります。

    どうしたらこの青年が幸せを感じるときが増えていくのか
    今後も応援し続けたいです。

    では。

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  • 氷点 三浦綾子

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    モーニング!ふくろうです。
    ふくろうが幼いころ、すでに映画やドラマで
    有名でした。
    個人的に陽子役の内藤洋子さんが大好きだったのです。
    ですから陽子のイメージは内藤洋子さんで読んでみました。

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    タイトルだけ聞くと雪とか寒いイメージですが、
    実はこのお話の中に牛乳の出てくる場面が結構あって、

    暖かい湯気の出ている牛乳を思い浮かべます。

    ただただおいしそうな牛乳にふくろうはまず魅了されました。
    単純に、美しいな、牛乳は、と思いました。
    ふくろうが幼いころ、半世紀以上まえには、牛乳が珍しかったですね。
    だから幼いころには飲んだことがなかったです。

    小学校に行って学校給食を食べるときには、脱脂粉乳でした。
    ミルクと呼ばれていましたが、味は牛乳とは程遠いものでした。

    小学一年生に入ったばかりで初めての給食で先生がおっしゃったことは、
    「バター(これはたぶんマーガリンだったと思います。)は二日に一回つきますから」
    ということでした。

    当時は、なぜ二日に一回だけなのか、全くわかりませんでした。
    食パン3枚に、薄いバター一個でも、少ない気がしますが、
    バターのない日は、工夫しながら食べておりました。

    もっともふくろうは3枚も食パンは食べられなかったので、いつも残しては家に持って帰っていました。それでも、給食自体は楽しみで大好きでした。
    そういうわけで、
    ようするにふくろうは食べ物の場面が大好きなのですが、
    三浦綾子さんの文章からは、いつも体温を感じるのです。
    目次の小題も簡潔で分かりやすいです。

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    全部読み終えたら、全体的に清冽な感じがしました。
    雪の場面が出てくるのが好きでした。

    家庭の数ほどドラマもあるに違いないでしょうね。
    ささいなことが積み重なってボタンをかけ違ってしまう。
    実はこれが結構怖かったりします。

    言葉足らずだったり、思い切って心を開けなかったり、
    親しいはずの家族なのに、ほころびができる。

    けれど、主人公の陽子は自分で家族を選べない。
    一人の人間の人生の幕開けがこういうのは耐えられない
    ですね。
    幼かったふくろうは、
    お父さんなら高木先生がいいと思ったものでした。

    辻口家の中で陽子は何も知らずに成長していきます。
    陽子のような性分では、
    他の家庭と自分の家庭を比較したりしないでしょうし、
    家庭の病んでいる部分を目にしても、
    いい子で頑張ってしまいます。

    人はいろんな出来事に出会って変っていくのかな、
    と読んで思いました。
    上巻の最後のほうで、台風で船が難破するんですが、
    辻口先生が遭遇します。

    さて下巻です。

    愛されたいと思うのはだれでも同じ、
    陽子も自分がひねくれないように家族を愛そうとします。
    そりゃあもう、大変な努力ですね。

    暗い家庭の中で孤軍奮闘は続きます。
    家族としてのまとまりが薄い辻口家。
    差し伸べ握り合う手が見えません。

    出生の秘密を知り、陽子は苦悩します。
    それにしてもうすら寒い家庭で、ふくろうも
    読んでてやりきれない思いがしました。

    愛と言う水分、栄養分が与えられないと、
    陽子は枯れるしかないですよね。
    抱きしめて温めてやれる人が見当たりません。

    自ら命を断とうとする陽子。
    「かけがえのない人だと言われたい」と願いながら、
    陽子が生まれてからずっと抱えてきた孤独に
    胸が痛みます。

    この世に必要のない人は一人としていないですよね。

    続きは続氷点で。

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  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩

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    こんばんは、ふくろうです。
    今日は『心霊探偵八雲』「Another files 祈りの柩」でございます。
    八雲にどっぷりとはまっているふくろうです。

    この巻では後藤刑事の過去が描かれます。
    もちろん八雲の活躍は健在でございますよ。
    後藤刑事と同僚の桐野の関係が見えてきます。

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    今回の事件、
    それは二人がコンビで活動していたころのある事件が発端になっています。
    そして起こる心霊現象に八雲が向き合います。
    八雲に見える事件の謎がじわじわと解き明かされていきますよ。
    ちょっぴり皮肉屋の八雲が事件の真相に迫ります。

    毎回思っているのですが、
    八雲は就活どうしてるんでしょうね。
    見たところお金に困った感じではないし、
    きっとおじさんの遺産か何かがあるのかもしれません。

    まあ、あんまりそういった生活感が出ないほうが、
    八雲のミステリアスな感じが濃くなりますね。

    今回は番外編といいますか、
    後藤さんの人生をちょっぴりのぞかせてもらえます。

    ふくろうもますます後藤さんに親近感を覚えました。
    複雑な事件を解決する八雲もすごいですが、
    体当たりで事件に立ち向かう後藤さんにも悩みがあるのですね。

    いつものことながらこの方の存在感は半端ないです。
    人間は傷ついて優しくなるんですね。
    過去の事件に正面から向き合うごとう刑事ですが、後悔することもたくさんあったのです。
    人間ならだれでも後悔はありますよね。
    この人間臭さが後藤刑事の魅力なんでしょうね。

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    石井さんを困らせてはいますが、実は石井さんに対しても、後藤刑事流の愛し方をしています。
    石井さんからしたら、半分くらいは迷惑かもしれませんけど、
    コミュニケーションは半端ないですね。
    八雲みたいにきつい一言は、石井さんの性格では言えないでしょう。

    ただ、こういう上司が職場にいたら、ふくろうならどうするかなあ。
    攻略法を工夫するかもしれません。

    後藤さんには、揺るがない、人としてのやさしさがあります。
    愛、ですね。
    八雲との出会いはある意味運命でしょうか。

    傷ついた八雲は少年時代に後藤さんに出会います。
    よかったなとふくろうは思います。

    八雲の持つ心の闇がどのくらいの癒しを必要とするのか、
    今までシリーズを読んできて、まだよくわかりません。
    想像できないくらい深いものかもしれません。

    ふくろうは、八雲の人に対するコミュニケーションが
    変化していけば癒されたという一つの目安になるのかなと
    考えています。

    晴香との関係が変わるときが節目かもしれません。
    でもまだ、氷解したとは思えませんね。

    もしかしたらすごく時間がかかることかもしれません。
    今までがすごく孤独だったこともあって、
    すぐに変わるとは思いません。

    苦しみを味わった少年期からこっち、
    人間不信ではあるけれど、八雲自身から
    誰かに手を伸ばして繋がろうとする部分は
    残っているはずです。

    本人はどう求めていいのかわからないのかもしれません。
    ふくろうは今回も人の命のはかなさ、それから
    愛の不思議さを考えました。
    愛はいかなる世界の境界線も楽々と超えていくのかなと思いました。

    生きていてもそうでなくても、
    人はさまようものかもしれません。
    生きている間に伝えられることは伝えておきたいものです。

    できる限り。

    ではまた。

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