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モーニング!ふくろうです。
ふくろうが幼いころ、すでに映画やドラマで
有名でした。
個人的に陽子役の内藤洋子さんが大好きだったのです。
ですから陽子のイメージは内藤洋子さんで読んでみました。

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タイトルだけ聞くと雪とか寒いイメージですが、
実はこのお話の中に牛乳の出てくる場面が結構あって、

暖かい湯気の出ている牛乳を思い浮かべます。

ただただおいしそうな牛乳にふくろうはまず魅了されました。
単純に、美しいな、牛乳は、と思いました。
ふくろうが幼いころ、半世紀以上まえには、牛乳が珍しかったですね。
だから幼いころには飲んだことがなかったです。

小学校に行って学校給食を食べるときには、脱脂粉乳でした。
ミルクと呼ばれていましたが、味は牛乳とは程遠いものでした。

小学一年生に入ったばかりで初めての給食で先生がおっしゃったことは、
「バター(これはたぶんマーガリンだったと思います。)は二日に一回つきますから」
ということでした。

当時は、なぜ二日に一回だけなのか、全くわかりませんでした。
食パン3枚に、薄いバター一個でも、少ない気がしますが、
バターのない日は、工夫しながら食べておりました。

もっともふくろうは3枚も食パンは食べられなかったので、いつも残しては家に持って帰っていました。それでも、給食自体は楽しみで大好きでした。
そういうわけで、
ようするにふくろうは食べ物の場面が大好きなのですが、
三浦綾子さんの文章からは、いつも体温を感じるのです。
目次の小題も簡潔で分かりやすいです。

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全部読み終えたら、全体的に清冽な感じがしました。
雪の場面が出てくるのが好きでした。

家庭の数ほどドラマもあるに違いないでしょうね。
ささいなことが積み重なってボタンをかけ違ってしまう。
実はこれが結構怖かったりします。

言葉足らずだったり、思い切って心を開けなかったり、
親しいはずの家族なのに、ほころびができる。

けれど、主人公の陽子は自分で家族を選べない。
一人の人間の人生の幕開けがこういうのは耐えられない
ですね。
幼かったふくろうは、
お父さんなら高木先生がいいと思ったものでした。

辻口家の中で陽子は何も知らずに成長していきます。
陽子のような性分では、
他の家庭と自分の家庭を比較したりしないでしょうし、
家庭の病んでいる部分を目にしても、
いい子で頑張ってしまいます。

人はいろんな出来事に出会って変っていくのかな、
と読んで思いました。
上巻の最後のほうで、台風で船が難破するんですが、
辻口先生が遭遇します。

さて下巻です。

愛されたいと思うのはだれでも同じ、
陽子も自分がひねくれないように家族を愛そうとします。
そりゃあもう、大変な努力ですね。

暗い家庭の中で孤軍奮闘は続きます。
家族としてのまとまりが薄い辻口家。
差し伸べ握り合う手が見えません。

出生の秘密を知り、陽子は苦悩します。
それにしてもうすら寒い家庭で、ふくろうも
読んでてやりきれない思いがしました。

愛と言う水分、栄養分が与えられないと、
陽子は枯れるしかないですよね。
抱きしめて温めてやれる人が見当たりません。

自ら命を断とうとする陽子。
「かけがえのない人だと言われたい」と願いながら、
陽子が生まれてからずっと抱えてきた孤独に
胸が痛みます。

この世に必要のない人は一人としていないですよね。

続きは続氷点で。

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