ふくろうの books and movies

本や映画を旅するふくろうの日記帳

記事一覧

広岡浅子 明治日本を切り開いた女性実業家 小前亮

  • 投稿 2017/01/05 
  • 歴史
Pocket

こんばんは、ふくろうです。
今日は小前亮さんの『広岡浅子』を読みました。

 

広岡浅子さんについては朝の連続ドラマで初めて知りましたね。
それまでは聞いたことがありませんでした。
当時の日本にこういう方がおられたとは驚きました。

朝のドラマは全部見られなかったのですが、広岡浅子さんについては
非常に興味があったので、この本を読んでみました。
<Sponsered Link>




明治の人はなんて強いんだろうといつも思います。
国の危機に及んで、国内でももめることが多い中で
自分の道を切り開くんですね。

海外のこともほとんど知らないのに、
偉いなと感心します。

 

今のように教育を受けたとかは関係なく、
できることを精一杯やって自分の才覚で生き抜いています。

そういう強くたくましい人間がどうしたら育っていったのでしょうか。

 

この広岡浅子さんは武勇伝やエピソードに事欠かない
個性的な方だったようです。

当時の日本の女性で進歩的な考え方をして
さらにその行動力ときたら凄すぎますね。

 

人はどこに生まれるかを自分で選んで生まれるとかいう人もいます。

ふくろうの祖父のそのまた祖父はやはり嘉永生まれでした。
浅子さんと同時代です。

武道を志して生きた人ですが、
明治になってからは職がなく貧しい人生でした。

時代の変化にすぐについていけるとは限りませんよね。
過渡期とはそういうものでしょう。
<Sponsered Link>




浅子さんはものすごく豪快な方ですね。
確かに与えられた才能を生かした方です。
それにしても九転十起とはすばらしい。
何事もくじけずに頑張ればことをなせる、徹底的に
頑張っていろんなことを乗り越えてこられた方の口から出る言葉ですね。

その人生の結果としていろんな人材を育てたり、
後に続く人々に教育の場を築いていきます。

 

他人の思惑を気にせずに自分に正直に生きた人だと思います。

女性にとっては不平等で大変不自由な時代に、筋金入りの女性です。
大志を抱きひたむきに進んで、多くのものを社会に残しています。

そして今、一人の女性として悩みもあったはずなのに
大きく割り切った生き方ができた人として、
ふくろうは尊敬の念を持ちます。

 

今まで知らなかった存在ですから、
歴史の中で世の中のために事を成しても
知られていない人物がまだまだおられるのではと思いました。

 

世間に知られようとそうでなかろうと、
世のため人のためになることを信じて進んでいく人間の姿は
尊いものですね。

広岡浅子さんも人間ですから失敗も後悔もきっとたくさんあったかもしれません。
この先、ふくろうが生きていくのにへこたれない勇気をいただいた一冊です。

では。
<Sponsered Link>



Pocket

室伏広治 超える力

  • 投稿 2017/01/04 
  • 自叙伝
Pocket

こんばんは、ふくろうです。
今日は室伏広治さんの『超える力』でございます。

アスリートであり研究者でもある室伏広治さんの歩んでこられた、
人生をわかりやすく書かれた本です。

室伏さんはアスリートとしてすごく能力の高い方だと常々思っておりました。
ふくろう、この本を読んでハンマー投げの面白さがだんだんわかってきましたね。
スポーツではありますが、日本語で「道」であらわされるのにふさわしい気がします。
<Sponsered Link>



求道者としての室伏さんの人生が美しいと思いました。
ハンマー投げとしっかり向き合っておられる姿勢も頭が下がりますし、
スポーツマンとしてのマナーも、見習いたいですね。

 

特に薬物のお話では、記録のために薬物を使う恐ろしさを知らない
アスリートもいる時代です。
人類の傾向がそういう方向に向いているのか、現実に後を絶たないのは残念なことですね、
命の大切さを考えないでスポーツをするなんてふくろうも理解できません。

自分を大事にできないのは残念ですね。
広治少年がどんな子だったのか、この本には書かれています。
多くの人に会い、多くの人に教えを請い、どんな悪条件でも試合こなしてこられ、
武者修行だなと感心しました。

世界のトップアスリートが必ずしも完璧に恵まれた環境にいるわけではないということも初めて知りました。

幼いころからトップアスリートと、幅広い交流を続けておられる著者の人生は本当に興味深いです。
室伏広治さんはアスリートですが、アーティストにも思えます。

バレリーナでも音楽家でも、みんな一筋の道を究めようとする人々は、人を魅了しますね。
この本には写真やイラストは全くありません。文章だけです。
その範囲と内容が幅広くとても読んでいて刺激を受けます。
<Sponsered Link>



薬物以外にも著者が語られることで印象に残ったのは、
アスリートを引退してからの人生を有意義に過ごすにはどうしたらいいのか。
人生はまだまだ長いわけで、一人の人間としての幸せな人生に思いをはせておられます。

ハンマー投げを続けられて、しっかりと醸造された深い人生を歩んでおられるんです。
質は自分で高めておられる。

アスリートでなくても参考にできそうですよ。
ふくろうはすごく感性に共感できました。

 

試行錯誤、そしてたゆまぬ努力が、素晴らしい身体能力にも磨きをかけて、
輝やかしい記録を生み出したんでしょうね。

人は生きてる間は誰でも現役の人生です。
この本はアスリートだけでなくいろんな人の人生に通じるものがあります。

深い人生を手に入れられる方だと思いました。

ふくろうも、負けませんよ。

では。
<Sponsered Link>



Pocket

武士の献立

  • 投稿 2017/01/03 
  • 映画
Pocket

こんばんは、ふくろうです。気温が低くなってまいりましたね。
今日は映画『武士の献立』でございます。
しみじみと空腹になる物語です。
何か一筋に求めて生きることは素敵ですね。
おいしい料理を作れるはるという女性は
応援したくなる女性です。

加賀の包丁侍の物語です。

はるをはじめみんな、実に地に着いた生き方だなと思いました。
逞しいはるの生き方が胸を打ちます。
<Sponsered Link>



言えない思いを抱えて夫に尽くします。
そして潔く身を引こうとするはるでしたが、
この夫は、はるの良さがちゃんとわかる人でよかったなと思いました。

舅姑の二人も人を見る目があるんですね。
存在感のある二人がすごいです。

与えられた場所で咲くこと、
当時は生まれたところで
人生のレールが引かれていきます。

ですが、
できることを精一杯やって前向きに進むはるが、
すこしづつ時代を変えていきます。

料理の出る映画は見逃せません。
献立を考えることから食材の調達を企画していく
包丁侍の仕事は大変です。

オーケストラの指揮者と似ていますね。

命を大事にしてほしいというのがはるの願いでしたね。
食を大事にする人は命を大事にする人ですよね。

今よりずっと古い時代に手間暇をいとわず、饗応料理をしています。

ラストのあたりで豪華な料理が並べられていくのを見るだけで
ふくろう、幸せな気持ちになりました。

献立がすごいんです。
おいしそうで食べたくなります。
芸術品が所狭しと並びます。
おもてなしの心が伝わってきます。

ぐうたら息子だと思っていたはるの夫が成長していく様子がいいです。

さわやかにおなかがすく物語です。
いつの時代にもいい味覚を持つ人はいるんですね。
<Sponsered Link>




昔ふくろうが間借りしていたおうちのおばあさんが、
料理上手で、よく食べさせてもらいました。
料理が好きすぎて、このおばあさんは、
何百人のパーティの料理を考えるのが大好きで、
考え始めるとねられないとおっしゃっていました。

80歳を過ぎてもなおいきいきと自分のやりたいことを
やっておられました。
好奇心が旺盛な方でしたね。
はるさんを見ていると、このおばあさんを思い出します。

この映画には料理をするシーンがたくさん出てきますが
見ていて、楽しそうでした。
かまどで何でも作っていたんですね。
現代にレシピも残っているらしいです。

本を著すのもすごいですね。

女性は家庭で家事に追われる人生だったと思いますが、
手をかけておいしいものを家族のために作ることも幸せですね。

コツコツと毎日努力するはるがさわやかでした。
何があってもへこたれない辛抱強い女性ですね。

映画で昔のキッチンも見られてうれしかったです。
料理人て憧れますよね。

貴重な歴史です。
心が優しくなる映画です。
日本の暮らしの美しさが和服や住居のたたずまいにもよく表れています。

この頃、日本家屋のシンプルなところにものすごくあこがれます。
不要なものは置かない生活が豊かな生活だと思いますね。

主演の上戸彩さんの和服姿が美しく、料理をする姿が日本女性の美しさを
際立たせていました。
見ているふくろうはこの美しさに満腹になるのでございます。

では。
<Sponsered Link>



Pocket

『野生のゴリラと再会する』二十六年前のわたしを覚えていたタイタスの物語 山極寿一

Pocket

はろりん。ふくろうでございます。
山極寿一さんの『野生のゴリラと再会する』読みました。

読みながら涙もろいふくろうは涙が流れました。
ふくろうは動物には徹底的に弱いので、
どうしようもないのですが、
ゴリラって深い!と思いました。
何だか暖かいものを感じる本でした。
<Sponsered Link>



それはゴリラのこころ、感情、社交性のあるなし、その他個性など、
知りたかったことが書かれていたからです。

 

霊長類として人間は本当に頂点にいるのだろうか。

著者がゴリラと付き合う過程で、様々なことに気がつき、
考えておられるのに、とても共感できます。
好きでなければここまで苦労はされていないはずですね。

 

現実に生きている私たちはいまや、心が癒されることが少なくなっている気がします。

この世の人口は増加しているのもかかわらず、
孤独は増している現代に我々は生きています。

便利に暮らしているのに、余裕がない。

混み合っているのに寂しかったり寒かったり、
心を病む時代です。

不自由ですね。

 

ゴリラはその生き方で何かを我々に教えてくれている。
この本を読んでそう思いました。

この本の中にあるのは「愛」ですね。ゴリラのまなざしは暖かい。
読んだ後涙も出せてふくろうスッキリでございました。

ゴリラのドラミングについてよくわかりました。
このゴリラの一連のパフォーマンス、
思わず笑ってしまいました。
ゴリラの一人芝居!戦を回避するための警告。
偉いなあ。ゴリラは。
<Sponsered Link>



全体的にニホンザルが持つ動きのリズムとゴリラのそれとは大きな違いがありますね。
ふくろう、近所でニホンザルも見かけることがありますが、
あのリズムには何となく近寄れない。目を合わさないようにします。

 

この本でゴリラが目をのぞき込むところがあります。
ニホンザルのそういう行為とは意味合いが違うようです。

まあ単に好みの問題かもしれませんけどね。
ゴリラのリズムのほうが好みですね。なんとなく。

 

人と付き合うときも相手の持つ全体的な動きのリズムをどこかで感じ、
快、不快とか判断しているのかもしれません。

人に初めて会った時の印象をふくろうは、その人に感じる色で
判断している気がします。
それとやはりその人全体の持つリズムですね。
これってなかなか侮れません。

ある意味自分を守る装置かも知れませんね。
今回ゴリラの目でのぞき込まれる著者を想像して
一瞬時が止まりました。

おおらかに魅力あふれるタイタスの存在が愛おしいですね。
こういった動物の本はうつになりやすいふくろうにとっては
感覚的に楽になれます。

ぬいぐるみ、猫もいいけど、今度ゴリラのぬいぐるみも
探そうかなと思っています。

では。
<Sponsered Link>



Pocket