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こんばんは、ふくろうです。今日は、三浦綾子さんの『続・氷点』でございます。

「氷点」で命を絶とうとした陽子でしたね。
ふくろうは泣きそうになったんですけど、
冷たく美しい世界に横たわる陽子のイメージが鮮烈に心の中に残った最後でした。
生きているんだ。そう持ったらふくろうもジーンときました。
当分その雰囲気に浸っておりましたが、時間がたつにつれて、陽子の其の後を知りたくなりました。
「氷点」を読んだ読者はほとんどそんな感じだったでしょうか。

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陽子って本当に苦労人だと思います。
若いうちからこんな運命でなければ
もっと違った人生になっていたかな。

陽子自身がこの世に自分が存在することをどこかで許してこなかったのかなと思いました。
自分の出生の秘密を知らなければ、ここまでしなかったのか、それとも、
もともとの性分で同じようことになったのか。

その出生の秘密だって、正確ではないとしたら。

陽子の周り、特にこの家族には秘密が多すぎます。
日常に潜む暗闇の世界に誰かがはやく気がつけばと思いました。

それとこの物語に限らず、普通に家族ってもろい部分があるかもしれないなとも。

この世に生きるのはけっこう危ういことなのかもしれませんね。

いずれにしてもよくわかりませんね。
今陽子が生きていることが一番ですよね。

陽子を取り巻く人々も変わり始めます。

陽子を愛する徹と北原は陽子の気持ちがつかめず
心を痛めます。

そして運命の糸に導かれるように、
この巻から陽子の実母や兄弟が登場します。

辻口夫妻は相変わらずですね。
この二人の確執は続いています。
復讐合戦ですね。
懲りない似たもの夫婦ですよね。

でも生きてて元気でやっていられるって幸せです。
大人として親をやっていくのは大変なことだと
つくづく思いますけどね。

陽子は北大に進学する予定です。
よかったですね。

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さて、
罪のない人など存在しない。
確かにそうですね。自分では気がつかないことも
あるかと思います。

この巻では辻口先生は陽子によって癒されている、
これを自覚していますね。
陽子にとって理解者になっています。
冷たい傍観者から変っています。

この巻で「愛不在で正義を求めるものに救いはない」
と言っています。心に残ります。

陽子はなかなか生みの母を許すことができません。
陽子の立場に立てばふくろうもそう思うでしょうね。

「ゆるすこと」は本当にむずかしいですね。
時間とか、きっかけとかも必要かもしれません。
また自分に責める資格があるのかないのかを
考えることも大事でしょう。

肉親とのかかわり、切ないですね。
陽子が弟を可愛いと思う気持ちはよくわかります。
理屈じゃないですよね。

若い頃よりは、今のほうがふくろうも「ゆるすこと」
がやりやすい気がします。
人は成長して変ることで
ゆるすことができるのかもしれません。

大変な目にあったり、つらいことや悲しいことを
経験して、人にやさしくなれるんでしょうね。

陽子は自分に対して厳しい人間です。
冷たい環境で、甘えたいときに甘えられなかった
ですよね。
ゆるしに悩む陽子は流氷に神の存在を感じます。
あれがゆるしの瞬間なのかな。

全巻読んで、陽子は美しいなと思いました。
存在感がすごい。

この本はもう何度も読みましたが、読むたびに
メッセージが心に届きます。心の灯火です。
頑張って生きようと思えます。

では陽子さんの幸せを祈りながら、
おやすみなさい。

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